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日本のインバウンド観光の問題点|海外マーケット開拓カンパニー山本利彦の【勝ち組コラム】

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社長コラム

日本のインバウンド観光の問題点

カテゴリ:インドネシア 海外ビジネスのヒント

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関東から東北にかけてまた台風が接近しております。

 

関東には今朝接近するということであったので
昨日のうちに私は一件アポをキャンセルしました。
どうぞ皆様お気を付けください。

 

さてこのところインバウンドの観光に関し研究しているので
本日もその事を書きたいと思います。

 

 

 

インバンド旅行客は中国、台湾、観光を中心に
大きく数を伸ばしています。

 

 

 

昨年は1900万人の外国人が日本を訪れました。
今年も既に7月末現在で1400万人が日本を訪れています。
昨年同月比ですと20%増くらいの勢いです。

 

 

 

今年は年間ベースでは2000万人を突破するのは間違いないでしょう。

 

 

 

地方創生の目玉として「インバウンド旅行」を据える例も多く聞かれます。
一方、中国人もまた、初めて日本を訪れる人が過半で、
今後リピート客を増やすことがインバウンド成功の鍵となります。

 

 

 

一回訪れて終わりでは今後の伸びは期待できません。

 

 

 

中国人の旅行も、実体は4-5日で
東京、大阪、京都、富士山を弾丸ツアーがまだまだ主流です。
これだけでは、将来彼らも飽きてしまうと思われます。

 

 

 

旅行でお金を使うのは「宿泊と食事」です。

 

 

 

そのため日本になるべく長期で滞在してもらう発想が重要です。

 

 

 

今後、例えば富裕層に日本のリゾートを訪れてもらい
なるべく長期で滞在を促し、お金を落としてもらうという考え方も大切です。

 

 

 

しかし日本のリゾートには以下の問題点があります。

 

 

 

1.細切れに開発されている

 

プロジェクトごと、宿ごとに別会社が運営しているケースが多く
地域全体を通すコンセプトがないリゾートが多い。

 

 

 

2.長期滞在に対応していない

 

欧米の富裕層がリゾートに泊まる場合
2週間程度滞在することが平均です。

 

日本の温泉宿のように「1泊2日で食事つき」パータンしか
用意していないと、外国人からは魅力が半減します。
長期滞在者は「自炊+近隣のレストランで食事」を組み合わせることが平均的です。

 

 

 

3.周遊のコンセプトがない

 

欧米人も2週間一カ所にずっと同じ場所にとどまるより
周辺地域を周遊するパータンが多いです。

 

日本の観光業界は、
地元(県、市)単位で無理矢理まとめようとする傾向が強く、
旅行者目線の提案ができていません。

 

旅行者に県境はありません。

 

 

 

4.食が活かせていない

 

これは意外に思うかもしれませんが、
日本には素晴らしい食材はありますが、
地方ではそれを料理して提供する”一流のレストラン”が不足しています。

 

一流レストランは東京、大阪など大都市に集中しているのが実体です。

 

地方の郷土料理もいいのですが、
ミシュランクラスのレストランがリゾートにあれば
それを目当てに人々が集まる可能性はあります。

 

観光で最も大切な要素の一つは”食”です。

 

食材は自分で食べることはできないので、
「おいしい米が採れます」という提案では
海外からの観光客には不十分です。

 

 

 

5.目玉が不足

 

日本のリゾートでは、目玉のアクティビティが不足しています。
クルーズ、スキー、ビーチ、自然などをもっともっと磨く必要があります。

 

例えばビーチにしても、どこにでもある”海の家”で
焼きそばを食べるというのは一般庶民の楽しみ方で、
海外からの観光客はほどんど魅力を感じないでしょう。

 

 

 

以上かなり辛口の内容となりましたが、
日本のリゾートで最低限改善が求められるところです。
参考になれば幸いです。

 

 

 

(編集後記)

 

ある調査によれば、富裕層が関心をもつ旅行商品として
以下が挙げられていました。

 

 

 

やはり「食」が大切です。「食材」ではありませんよ。

 

高級宿泊施設
ビーチ
プライベートヴィラ
自然体験
温泉・スパ
美食体験

 

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商品・技術 海外大ヒット化コンサルタント
フォワード・インターナショナル株式会社
代表取締役 山本利彦

 

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