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中国経済低迷の余波はこんなところにもでている|海外マーケット開拓カンパニー山本利彦の【勝ち組コラム】

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中国経済低迷の余波はこんなところにもでている

カテゴリ:海外情報

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皆様ご案内のとおり
年初から世界の株価が大きく下落しております。

 

年初以来中国は約20%、日本株は約10%、米国株は約8%下落です。

 

テロ、原油安など様々な要因が挙げられておりますが、
少なくとも日本に関しては原油安は当てはまりません。
 
 

 

日本は原油の輸入国ですから、
間違いなく経済にはプラスに働くからです。
 
 

 

日本株は外国人が売っていると言われており、
これはアベノミクスへの失望売りが一番の要因です。
 
 

 

世界全体としては、
やはり中国経済の低迷が最大の要因となっています。
 
 

 

原油先物のここ10年のチャートは以下のとおりです。
(クリックすると拡大できます)
 
 

 

折れ線グラフが価格の変化、下の棒グラフは出来高です。
 
 

 

原油価格は、
リーマンショック前は140ドルを越えておりましたが、
現在は30ドルを下回り、当時の5分の1くらいの値段まで
下落していることがわかります。
 
 

 

スクリーンショット 2016-01-19 10.19.36

 

実は中国経済の低迷は、
これ以外にも様々なところに影響を与えています。
 
 

 

先日ニュースをチェックしておりましたら、
国際ゴム相場が6年ぶりの安値をつけているとのこと。
 
 

 

金属相場も下げております。

 

 

 

なぜゴム相場が下落するかというと、
自動車のタイヤ市場が影響を与えているのです。
 
 

 

タイヤは天然ゴムと合成ゴムを混ぜて製造します。
合成ゴムの原料は石油製品であるナフサです。
 
 

 

つまり原油安により、
タイヤ原料としての合成ゴム価格が大きく下落し、
それに引っ張られるかたちで
天然ゴム相場も暴落しているとのからくりです。
 
 

 

アジアでいえばタイ、マレーシアが天然ゴムの大生産地ですから、
これらの国、産業に関わるお仕事をされている方は
取引先の信用情報をより丁寧にチェックすることをお薦めします。

 

 

 

中国の不景気は、他には金属類相場にも影響を与え
先日住友商事はニッケル開発事業で770億円の
減損を計上すると発表しました。
 
 

 

私は昨年から、
中国経済は相当悪いと警鐘を鳴らしてきましたが、
現実のものになってきました。
 
 

 

世界先進国で、
唯一金利を上げることを実行した米国経済にも
かなりのダメージを与えると思われ、

   
世界経済の更なる下振れリスクを
警戒したほうがよさそうです。

 

 

 

ただし個人的には、
アメリカ経済はまだまだ腰が強いと思っており、
全面的に弱気になるのは時期尚早と思っています。

 

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